令和4年 第 39 回 広島県医学検査学会レポート

令和 4 年 2 月 20 日(日)に第 39 回広島県医学検査学会『Go to next stage ~これからの臨床検査技師~』のテーマの下,昨年に引き続き WEB 配信形式で開催されました。
一般演題は 13 題と多くの施設に演題を申し込んで頂き,5 部門からの発表となりました。また,毎年好評のR-CPC「みんなで考える症例検討会」では 2 題の症例提示で解説を各部門長にして頂きました。 どちらも新型コロナウイルス(COVID-19)の急速な感染拡大のため,急遽録画配信となり,活発な質疑応答や意見交換は出来ませんでしたが,学会開催中いつでもQ&Aに質問事項を入力してもらい,回答は後日技師会 WEB サイトに掲載される形式となりました。

今回の県学会の参加人数は会員 240 人,学生さん 31人、企業参加は 30 人と多くの方に参加いただきました。当日のほとんどを録画配信とし,一部 LIVE 配信となる初の試みでしたが,事前の打ち合わせなどが功を奏し,当日はスムースな進行であったように思います。一般演題の演者の方も期日までの急な録画となりましたが,逆に当日は落ち着いて学会に参加でき,他の方の発表もゆっくり拝聴できたのではないかと思います。最優秀演題は 7 施設の技師長に審査いただき,その合計点から日本鋼管福山病院の村上祐人技師が選ばれました。サーベイの経験から臨床診断へ結びついた症例発表であり,普段経験しないような特殊な症例への経験を得られる「サーベイの意味」が感じ取れる発表でした。R-CPC では 2 症例のどちらもタンパク尿の出現のある症例で,データから考えられる臨床診断への経路を 2 回とも確認できてとても勉強になりました。

R-CPC では 2 症例のどちらもタンパク尿の出現のある症例で,データから考えられる臨床診断への経路を 2 回とも確認できてとても勉強になりました。各症例の司会も,解説してくださった部門長もお話が上手でとても分かりやすく,楽しく拝聴しました。休憩中の配信は三原の観光地や「神明さん」で有名な「ダルマ」の登場があり,心和む時間となりました。

今回の学会で,今後も新型コロナウイルスやまた別の感染症の脅威を受けながらも検査技師として次のステージへステップアップするために技術の研鑽だけでなく,柔軟な適応力を身につけることも必要だと感じました。
今年の中四国学会は広島開催となります。その時には会場で皆さんとお会いして交流も深めたいですね!


(広報部 青山)